横浜　８回イッキ！浅間＆高浜１年生アベック弾

＜日大高・横浜＞８回、２死一塁、左越え２ランを放った高浜（右端）

神奈川大会５回戦 横浜１２―２日大高

（7月23日 保土ケ谷）
　横浜の１年生コンビはどこまで凄いのか。リードを４点に広げた８回１死二、三塁。１番・浅間が２試合連続となる右越え３ランを放つと「浅間が打って触発された」と、４番・高浜も弾丸ライナーで左翼ポール際に２ラン。この回一挙８点を挙げ、甲子園５０勝の名将・渡辺元智監督も「記憶にない」と１年生によるアベック弾に驚いた。

　ともに今夏２本目。野球部寮では互いの部屋を行き来するほど、グラウンドを離れても仲がいい。高浜は「浅間が打って悔しかったので反撃できてよかった」と言えば、浅間は「タイプは違うのでお互いにいいところを学んでいきたい」。スタンドで観戦していた浅間の母・かおるさん（４６）は「昔から真面目で貪欲な子。高浜くんみたいな存在は本当に大きい」と、息子とそのライバルの活躍を喜んだ。

　連日の２人の活躍に指揮官は「１番、４番としての雰囲気がある。この２人は外すつもりは到底考えてない」。かつて１年生コンビとして甲子園を沸かせたＰＬ学園の桑田・清原について、高浜は「自分たちもああなりたい」と力を込めた。「ＫＫコンビ」は１年時の８３年夏に全国制覇。横浜の「ＡＴ砲」はまずは激戦区・神奈川で頂点を目指す。