マー君“勇気届けた23球”2回3安打も無失点!

[ 2012年7月23日 18:42 ]

オールスター第3戦に先発した全パ・田中
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マツダオールスターゲーム2012第3戦 全パ―全セ

(7月23日 岩手県営)
 被災地・仙台に本拠を置くチームの代表として力の限り投げた。全パの先発・田中(楽天)は2回で3安打を許しながらも気合満点の投球で無失点で切り抜けた。「第1、2戦と負けていたので、点を取られないことを考えて投げた。点を取られなくて良かった」とほっとしていた。

 初回、先頭の長野(巨人)を初球147キロの速球で遊ゴロ、続く平野(阪神)も同じく初球の146キロのストレートで一邪飛に仕留め、わずか2球で2アウトを奪うと、3番・坂本には“同級生対決”も初球147キロの速球を三遊間左前に運ばれたが、ご当地選手の4番・畠山(ヤクルト)を121キロのカーブで二飛に打ち取った。

 2回は1死からバレンティン(ヤクルト)、高橋に連打を浴び、1死一、二塁のピンチを招いたが、そこからが真骨頂。第1戦でMVPを獲得した中村(横浜)を140キロのスプリットで空振り三振に仕留めた。続く相川の打席でバレンティンが三盗に失敗してチェンジに。「バッターと勝負したかった」という田中は不満げな表情でベンチに戻ったが、最後の1球はこの試合最速の153キロをマークした。

 2回打者8人に対し、23球を投げ、3安打1三振。本人にとっては満足できる内容ではなかったかもしれない。だが、「全力で戦う姿を見て(被災地の方が)何かを感じてくれたらと思う」と話していた通り、公式戦以上に気迫あふれる投球は被災地に勇気を届けたに違いない。

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