全パ 全セに快勝!一矢報いる!陽岱鋼がMVP

[ 2012年7月23日 20:45 ]

2回を投げ終えベンチに戻る途中、全セ・藤川(22)と言葉を交わし笑顔の全パ・田中

 プロ野球のマツダオールスターゲーム2012は23日、東日本大震災の復興支援試合として盛岡市の岩手県営野球場に1万4806人の観衆を集めて第3戦を行い、全パが全セに6―2で快勝した。最優秀選手には3点本塁打を放った全パの陽岱鋼外野手(日本ハム)が選ばれた。岩手県出身の全セの畠山和洋内野手(ヤクルト)も本塁打を放った。オールスター戦での復興支援試合は昨年も仙台市で第3戦を行っており、来年は福島県内で開催される。

 全パは被災地の仙台を本拠地とする楽天の田中、全セは三浦(DeNA)の両投手が先発。岩手出身の畠山(ヤクルト)も「4番・1塁」で名を連ねている。

 初回、全セは3番の坂本(巨人)が左前打を放ったが、畠山以外全員初球打ちで、わずか5球でチェンジ。その裏、全パは先頭の陽岱鋼(日本ハム)が左前打で出塁も、聖沢(楽天)が併殺打で好機を広げられず。三浦は中島(西武)に対し“超スローカーブ”を投げるなどベテランの味を披露した。

 2回、全セはバレンティン(ヤクルト)、高橋由(巨人)の連打などで1死一、二塁の好機を作るも中村(西武)は空振り三振、バレンティンが盗塁失敗。その裏、全パは3者凡退。

 3回から全パは田中に代わって塩見(楽天)が登板。田中は2回、3安打、無失点。全セは平野(阪神)が中前打で出塁も無得点。その裏、全パは安打の中田(日本ハム)、嶋(楽天)を塁に置き、陽岱鋼(日本ハム)が左翼へ先制の3ランを放った。さらに、中島が三塁打、李大浩(オリックス)は三浦の超スローカーブを左安に打ち返し4点目。ここで全セは三浦から大竹(広島)に交代。三浦は2回2/3、6安打、4失点。

 4回、全セは“ご当地選手”畠山が右越えへソロを放ち1点を返した。だがその裏、全パは先頭の松田(ソフトバンク)、中田(日本ハム)の連打で1点を返し、中田の左前打を高橋由(巨人)が後逸するまずい守備もあり、2死三塁から陽岱鋼が右前適時打を放ち6-1とリードを広げた。

 5回はともに無得点。6回から全パは岸(西武)が登板。畠山を明石の失策で出すが無失点。その裏、全セは赤川(ヤクルト)が登板。7回もともに無得点。8回、全パの投手は武田久。先頭の谷繁(中日)に二塁打を打たれたが、後続を断ち無失点。赤川は8回も3人で抑え、3回パーフェクト投球。

 9回、全パは青山(楽天)が登板。畠山とは直球勝負で左前打を打たれ、荒木(中日)にも左前打。和田(中日)は併殺に仕留めたが、大島(中日)に中前適時打を打たれ1点を失った。しかし、堂林(中日)を中飛でゲームセット。全パが6-2で勝った。

 第1戦、第2戦は全セが勝ち、通算成績は全パが78勝73敗9分けとリードしている。

 オールスターゲーム第3戦の表彰選手は次の通り。
 ▽最優秀選手賞 陽岱鋼(日本ハム)
 ▽敢闘選手賞 中田(日本ハム)岸(西武)畠山(ヤクルト)
 ▽スカイアクティブテクノロジー賞 赤川(ヤクルト)

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