畠山 凱旋アーチだ!選んでくれた高木監督のためにも

[ 2012年7月23日 06:00 ]

故郷・岩手での球宴に向け笑顔で搭乗口に向かう全セ・畠山

オールスター第3戦

(7月23日 盛岡)
 まさか全セの4番で故郷に凱旋するなんて。花巻空港へ降り立った畠山(ヤクルト)の表情は感慨深げだった。歓迎セレモニーではまっさらな思いを隠さず披露した。

 「今年の成績で選ばれるなんて思っていなかったので、物凄くうれしい。喜んでもらえるようにプレーしたい」

 乗り切れなかった前半戦は打率・258、7本塁打、34打点。それでも監督推薦で選ばれた。故郷の岩手で初めて行われる球宴。選んでくれた高木監督には「俺のチケットも使っていいぞ」と言われ、4番・一塁でスタメン起用も約束された。「両親や家族を招待しますよ。力と力のぶつかり合いがオールスターの魅力。全力でプレーする姿を見てほしいですね」。これ以上ない舞台に胸が高鳴った。

 専大北上時代から慣れ親しんだ岩手県営野球場が舞台。ホームランダービーにも出場する畠山は真顔で言った。「球場が狭いからギリギリを狙っていきたい。緊張しますね」。両翼91・5メートル、中堅122メートル。風もフェンスの高さも知り尽くしている。畠山の頭には、既に故郷にかけるアーチが描かれていた。

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