平野満塁弾!NTT東日本34歳「やりましたあぁ~」×4

[ 2012年7月22日 06:00 ]

<NTT東日本・トヨタ自動車>初回1死一、二塁、適時打を放つNTT東日本・平野

第83回都市対抗野球2回戦 NTT東日本7―2トヨタ自動車

(7月21日 東京D)
 この喜びを表現するには1度だけでは足りなかった。満塁本塁打を放ち計5打点を挙げたNTT東日本の12年目のベテラン平野は、試合後のヒーローインタビューで4度も「やりましたあぁ~」と絶叫した。初回に左前適時打を放つと、3―0の2回2死満塁で左翼席へ放り込み、試合を決めた。

 14日のJR東海戦では4打数無安打で3三振。「差し込まれてばかりだった」という。そこで2回戦までの6日間は、炎天下、連日30~40分も垣野多鶴監督にティー打撃でトスを上げてもらい、始動のタイミングと本来のポイントを探し求めた。

 国士舘大から入社時は最速147キロを誇る本格派右腕だった。しかし肩から指先にかけ5カ所も血管が詰まる血行障害を患い、1年目の秋に打者に転向。以来、NTT東日本の主軸を張り続けている。

 補強選手での出場を含めれば9年連続での都市対抗の舞台。昨年は惜しくも準優勝だった。34歳。「先が短いのは分かっている。だから…」。のみ込んだ言葉の先にあるものは、初の黒獅子旗しかない。

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2012年7月22日のニュース