どうしてこうなった…米66%、日13% 不平等な利益分配比率

[ 2012年7月21日 08:52 ]

WBC Q&A

 Q 日本の選手会が主張するスポンサー権、ライセンシング権とは?

 A スポンサー権とは、日本代表のユニホームなどに広告を出したり、日本代表関連のCMを流している企業などからスポンサー料を得る権利。ライセンシング権とは、WBC日本代表のグッズを製作する権利です。IOC(国際オリンピック委員会)主催の五輪やFIFA(国際サッカー連盟)主催のW杯では各国代表の収入として認められています。

 Q WBCIとは?

 A Iとは「INC・(インク=法人)」の略。WBCの企画、大会運営などを一手に担う会社です。05年に設立され、本部はニューヨークにあります。

 Q 13%の分配比率はいつ、どうやって決まったの?

 A 06年の第1回大会前に、日米で66%と13%で合意しました。日本は当初からこの比率に不満を抱いていましたが、大会で大きな収益が出たことで、さらに不満が増幅。しかし、米側が比率変更に応じないため、代替案としてスポンサー権などの譲渡要求をしてきました。

 Q WBCの利益は何に使うの?

 A 開催の理念は「野球の普及と国際化」です。MLBは「09年大会の利益から欧州やオーストラリアなど世界の野球に1500万ドル(約11億8500万円)を還元できた」と言います。日本の選手会は前述の2つの権利を日本代表に認めても、数百万ドル以上の利益が生まれると試算しています。

 Q NPBは出場を強制できるの?

 A プロ野球選手の契約に関するルールが書かれている「統一契約書」には国際大会への出場についての明記はされておらず、NPB側に強制力はありません。

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2012年7月21日のニュース