イチ ダル気遣う「それが色濃く出ているタイプ」

[ 2012年7月16日 06:00 ]

<マリナーズ・レンジャーズ>初回無死満塁、二塁走者のイチローを背に投球するレンジャーズ・ダルビッシュ

ア・リーグ マリナーズ7―0レンジャーズ

(7月14日 シアトル)
 マリナーズのイチローがまたしてもダルビッシュの立ち上がりを捉えた。初回に4点のビッグイニングを演出する右前打。エリク・ウェッジ監督も「アクリーとイチローの1、2番がいい仕事をした」とうなずいた。

 3番だった過去2度の対戦も三塁内野安打、右翼線の先制適時三塁打と、いずれも第1打席で安打を放ち、初回の得点に絡んでいる。残りの3打席は凡退したものの、対戦成績は11打数6安打、打率・545となった。

 しかし、試合後は乱調の右腕について「きょうは評価できないでしょう」と多くを語らなかった。本来の姿ではないと分かっているからこそ、分析を避けた。それでも、2、3回に立ち直った姿には「投手とはそういうものでしょう。それが色濃く出ているタイプでしょうね」と、投手としての気概を感じ取った。

 チーム打率・230で30球団中29位のマ軍打線だが、ダルビッシュには・294。この試合も左打者(両打ちを含む)を7人並べ、8安打を浴びせた。5回にソロ本塁打を叩き込んだ4番のジェイソは「緩い変化球の制球に苦しんでいたから、直球系に絞りやすかった」と満足げに話した。

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2012年7月16日のニュース