畠山、逆転満塁弾!8回一挙5点!!4番が連敗止めた

[ 2012年7月12日 06:00 ]

<ヤ・D>8回2死満塁、左越え満塁弾を放つヤクルト・畠山

セ・リーグ ヤクルト7-6DeNA

(7月11日 神宮)
 クラブハウスへと続く地下通路。ファンの大歓声を浴びて引き揚げてきたヤクルト・畠山は「得意じゃないタイプの投手。ボール球も使ってくるカウントだし、強引に狙っていこうと思っていた」と値千金の一撃を振り返った。

 2点差に追い上げた8回2死満塁。2年ぶりの対決となったサブマリン・加賀の初球のスライダーを見逃すと「スライダーは打てそうにない」と、もう一つの決め球であるシュート一本に狙いを絞った。「切れがあるから多少強引に、思い切りいかないと打てない」。2球目。待っていた球をフルスイングで捉えた。

 22試合ぶりの一発は、自身4本目のグランドスラムとなる逆転弾。「芯を食ったら切れていた。うまいこと、こすった」。内角に食い込んできた球に対し、体を開きながらも内側からバットを出しておっつけるイメージで振り切ったから左翼ポール際の打球は切れずにスタンド中段で弾んだ。チームの連敗を3で止める一撃。漂う敗色ムードを一振りで払った4番に、小川監督も「完全な負けゲーム。畠山に尽きる」と最敬礼した。

 球宴まで「4番で打率2割8分、7本塁打」を最低ノルマに掲げてきたが、ここまで・255、5本塁打。それでもこの日、地元・岩手で開催される球宴第3戦の本塁打競争のメンバーにファン投票で選出された。「ここまでは恥ずかしい成績だけど、喜んでもらえるようなフルスイングをしたい。(岩手では)打てば高校(専大北上)時代以来のホームランですね」。きっかけはつかんだ。必ず復調して故郷に錦を飾る。

 ▼ヤクルト・日高(3番手で登板して2/3回無失点で今季初勝利)1勝はやっぱりうれしい。勝ちにつながる試合で投げられて良かった。

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