本庄 快勝!ケガ乗り越えた4番・塚本が口火

[ 2012年7月12日 06:00 ]

<本庄・深谷第一>1回裏1死二、三塁で本庄の4番・塚本が左前先制適時打を放つ

埼玉大会1回戦 本庄6―1深谷第一 

(7月11日 県営大宮)
 いくつものケガを乗り越えた本庄の4番の一打が、チームを公式戦初勝利に導いた。初回1死二、三塁。塚本が緩いカーブに体勢を崩されながらも、しぶとく左前に運んだ。開会式直後の開幕戦。ナインの緊張を解くには十分な先制打となった。

 「納得いく当たりではなかったけど、チームが勝てたことが良かった」。入学後から苦難の連続だった。1年時の5月、練習中に左股関節を剥離骨折。歩くのもままならなかった。「周りは練習しているのに、自分は何もできなくて…」。約4カ月のリハビリを終えると、復帰直後に今度は左足甲を疲労骨折。癖になり、2年時にも2度、同箇所を骨折した。

 仲間の励ましとともに支えとなったのが、母・真由美さん(44)だ。幼い頃から魚嫌いだった息子に小魚やチーズ、牛乳を使った料理を食卓に並べた。この日はスタンドから応援。「4番で重圧もあったと思う。1本打てて良かった」と喜んだ。「もっともっと打てる子。そのうち、大きいのを打ちますから」と田口康司監督。塚本も「チームのためにもっと打ちたい」と力強い。野球をできる喜びを胸に打ちまくる。

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2012年7月12日のニュース