武田勝 34歳誕生日に4月以来の5勝目「やっと勝てた」

[ 2012年7月10日 21:02 ]

用意された誕生日ケーキを鶴岡(左)と陽岱鋼(右)に食べさせてもらう、今季5勝目を挙げた日本ハム・武田勝

パ・リーグ 日本ハム5―1ロッテ

(7月10日 札幌D)
 札幌ドームにハッピーバースデーの大合唱が響いた。日本ハム先発の武田勝が8回途中まで1失点で4月29日以来となる白星。34回目の誕生日に好投し、今季5勝目を挙げた左腕を球場全体が一体となって祝福した。

 「やっと勝てました。ここ数カ月(勝利から)離れていたので、どういう立ち振る舞いをしていいのか分からなくて緊張しています」。お立ち台に上がった背番号38は淡々と話し、ファンの笑いを誘う。

 ロッテのエース・成瀬との投げ合い。4回に井口、サブローに連続二塁打を浴びて先制を許したが、その裏、陽岱鋼の二塁打で追いつき、鶴岡の左前打で勝ち越し。その後は8回にマウンドを降りるまで、リードを守り抜いた。

 防御率2点台前半の数字を残しながら、勝ち星に恵まれない試合が続いていた。「調子が悪かったわけではないので、気持ちが折れないように、チームのために頑張ってきた」と振り返る。この日は「年に1回あるかないか」という鶴岡とのバッテリーで“流れ”も変わったのか、うれしいバースデー白星となった。

 「忘れられない誕生日になりました。こういうことってあるんですね。自分でもびっくりしました」。長いトンネルを脱出。チームの連敗を止め、8連戦の初戦を最高に勢いづく形でスタート切った。

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