黒田 メジャー50勝お預け…自己最多タイ7失点「苦しかった」

[ 2012年7月7日 10:43 ]

レッドソックス戦の6回途中、汗を拭い降板するヤンキース・黒田

ア・リーグ ヤンキース10―8レッドソックス

(7月6日 ボストン)
 ヤンキースの黒田は6日、ボストンでのレッドソックス戦に先発。5回2/3で112球を投げて、ともに自己ワーストに並ぶ10安打7失点(自責点6)、2四死球3三振2暴投で勝敗はつかなかった。防御率は3・50。野茂英雄(123勝、ドジャースなど)、大家友和(51勝、レッドソックスなど)に次ぐメジャー通算50勝はお預けとなった。チームは10―8で勝った。

 味方打線が初回、打者一巡の猛攻で黒田に5点をプレゼントしたが、右腕はその裏に打者9人に5安打を許して5失点。ここ7試合5勝1敗と好調だった黒田らしくない立ち上がりとなった。

 1回、先頭打者に左二塁打を許すと暴投と犠飛で1失点。左中間適時二塁打でさらに1点を失い、6番サルタラマッキアには1死二、三塁から甘く入った速球を捉えられ、右翼席への同点3ランを浴びた。

 6―5と勝ち越して迎えた2回にも無死一、二塁から3番オルティスに左越え適時打を許し、再び同点に。3回にはスライダーで連続三振を奪い、立ち直ったかに見えたが、6―6の5回には安打と暴投でピンチを招き、7番ゴメスに勝ち越しの左前適時打を浴びた。

 試合後、「あれだけ点を取ってもらったから、ふらふらでも5回までは投げられた」と振り返った黒田。「すべての球があまり良くなかったので苦しかった。きょうの調子ではどうにもならなかった」と反省の言葉を並べた。

 それでも「チームが勝てたのが一番」と逆転勝ちにホッとした表情。「後半戦に向けて、また気持ちを切り替えてやりたい」と球宴後の13日に始まる後半戦を見据えた。

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