原監督 打率3割指令!上位4傑も「胸張れる数字じゃない」

[ 2012年7月4日 06:00 ]

ベンチで報道陣の質問い答える巨人・原監督

 一気の首位固めへ「打率アゲアゲ指令」だ。巨人・原辰徳監督(53)が3日、リーグ打率ランキングで1~4位独占する野手陣へさらなる打率アップを求めた。阿部慎之助捕手(33)ら自らが「枢軸」と呼ぶ4人だが、2人が3割未満で4位の村田修一内野手(31)は打率・285。中日に一気に3連勝して首位に浮上したチームは、枢軸4人の打率アップでさらに加速する。

 まだまだ「枢軸」は、本当の力を出し切っていない。チーム打率・250はリーグトップ。それでも現状に満足していないからこその、原監督による大号令だった。

 雨天中止決定後の横浜スタジアム。三塁側ベンチに座った指揮官は、阿部、坂本、長野、村田の打率ランキング独占を「確かに(打率)上位に4人いるのはチームにとって悪くないこと」。その上で「ただ、その数字が高いのか否か。本来ならもう1分、2分(打率が)高くないと。2、3番目の人は“たいした率じゃないんだ”という捉え方の中でやってほしい。決して胸を張れる数字じゃない!」と言葉に力を込めた。指揮官が物足りなさを指摘したのは2位以降の打率・302の坂本、・286の長野、・285の村田の3人だ。

 統一球が導入された昨季、セ・リーグの3割打者は4人。長野が打率・316で首位打者を獲得した。今季、ここまで3割超えは阿部と坂本とリーグでわずか2人だ。「頑張ります」と坂本が笑う一方で、村田は「目標が3割というのはありますよ」と力を込めた。「まず、優先すべきはチームの勝利。その中で何ができるか。勝つための最善策を考えていきたい」と勝利を目指しながら打率上昇も模索する。

 手始めは4日のDeNA・三浦討ちだ。「横浜の時は(巨人戦で)よく打たれているなと思って見ていました」と冗談めかして挑発。通算150勝がかかった先輩右腕に、「簡単にはいかせないですよ。コントロールがいいので何を狙うか明確にしていかないと」と闘志を燃やした。

 指揮官が求める枢軸による打率3割カルテット。それこそが首位キープの原動力になる。

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2012年7月4日のニュース