西武、鉄腕稲尾氏しのぶ 全員が永久欠番の「24」でプレー

[ 2012年7月1日 18:09 ]

試合前のセレモニーで、故稲尾和久氏が現役時につけた背番号「24」のユニホームを着用し整列する西武ナイン

パ・リーグ 西武3―3日本ハム

(7月1日 西武D)
 プロ野球西武は1日、埼玉県所沢市の西武ドームで行われた日本ハム戦で、球団の前身である西鉄ライオンズのエースとして球史に残る活躍をした故稲尾和久氏の功績をたたえ、同氏が現役時につけた背番号「24」のユニホームを全員が着用してプレーした。西武はこの番号を永久欠番としている。

 「鉄腕」と呼ばれた稲尾氏が史上最多タイのシーズン42勝を挙げた1961年のユニホームを再現。2007年に70歳で亡くなった同氏に代わり、親族や西鉄OBの豊田泰光氏らを招いて記念式典を行った。

 長女の庄野多香子さん(50)はことし4月に亡くなった母律子さんの遺影を持参し「父が生きていたら大喜びしたと思う」と笑顔。拍手の中で始球式に臨んだ。試合は3―3の引き分けだったが、球場は約3万人の観衆で沸いた。西武は、西鉄が本拠とした福岡市にあるヤフードームで4日に行われるソフトバンク戦でも、同じユニホームで戦う。

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2012年7月1日のニュース