ヤクルト 川端のゴロ処理が明暗分けた「僕のミスで負けました」

[ 2012年7月1日 07:34 ]

<ヤ・神>川端は、マートンの打球を一塁へ送球するも内野安打になる

セ・リーグ ヤクルト4-6阪神

(6月30日 神宮)
 内野ゴロの処理一つが勝敗の明暗を分けることがある。同点の5回1死。強振した阪神・マートンの打球は二遊間へ。ヤクルトの川端は定位置から左後方に回り込んだ後に送球したが、マートンの足が一瞬早かった。

 記録は内野安打。だがこの平凡なゴロを皮切りに、この回決勝点を奪われた。「前に出なければいけなかった。前に出てミスする分には仕方ない。僕のミスで負けました」と肩を落とした。

 本拠地・神宮は人工芝。バウンドに規則性があるため、緩いゴロで前に攻めても土や天然芝より失策のリスクは少ない。加えて、先発のロマンが不安定な投球だった。3回まで4失点。マートンの打球を遊ゴロにしておけば5回2死だった。5回1死一塁とは精神的な重圧が違ってくる。小川監督も「川端の守備がね。ロマンにしてみれば、打ち取った当たりだったからね」と厳しく指摘した。

 失策ではない。だが実はバットが折れていたマートンの強振に惑わされ、強い打球が来ると思ったことが、前に出られなかった要因だった。「間に合うと思ったけど…」。今季は50試合でわずか1失策。安定した守備力が持ち味の成長株だが、この日は経験の浅さが出た。

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2012年7月1日のニュース