寺原今季初完封 アンダーシャツ着替えずスイスイ

[ 2012年7月1日 06:00 ]

<オ・ロ>5安打完封で3勝目をあげバイクの乗せられファンの声援にこたえる寺原

パ・リーグ オリックス3-0ロッテ

(6月30日 京セラD)
 5安打完封劇。オリックスの寺原が全くスキを見せないピッチングで6月2日の巨人戦(京セラドーム)以来の白星を挙げた。完封勝利は昨年9月28日のロッテ戦(ほっと神戸)以来だ。

 「正直試合前は調子がいいという感じではなかったけれど、試合になったらリラックスして投げられた」

 3回、1死二、三塁のピンチに立たされても肩の力の抜けた投球は変わらなかった。荻野貴を遊飛に仕留めると、井口には四球を与えたがサブローを空振り三振に。6回2死から連打も浴びたが、ピンチと呼べるほどではなかった。

 岡田監督の脳裏には前夜3点差を追いついた逆パターンもよぎったが、

 「6、7回ぐらいから球数も減っていたからな」と快調なペースで投げる右腕の前に単なる杞憂(きゆう)に終わった。

 「完封は最初から意識してますよ」。常にマウンドに上がるときは狙っている寺原は、試合中無失点を続けているとアンダーシャツを着替えない。8枚用意していたシャツはきれいなまま。「試合前のアンダーシャツのままだから、もうグシャグシャ。早く着替えたいですよ」。試合後報道陣の質問に答えた後にニヤリと笑った。

 7月1日の試合が、リーグ戦再開後いきなりの試練となった10連戦最終戦。寺原が一人で投げきったことで中継ぎ陣をつぎ込める余裕も生まれた。「あす白星で終われれば、またチームも変わってくるよ」。6月初の連勝に指揮官の言葉も弾んでいた。

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2012年7月1日のニュース