マエケン ファン投票1位“御礼”のトップタイ8勝目

[ 2012年6月30日 06:00 ]

<広・D>8勝目を挙げ、お立ち台でスラィリーから攻撃される広島・前田健

セ・リーグ 広島2-1DeNA

(6月29日 マツダ)
 調子が悪いなりに白星をたぐり寄せた。広島・前田健は6回まで毎回となる今季ワーストの9安打を浴びた。それでも失点は1。「打たれ過ぎたけど、制球に困ることがなかったので、ある程度は投げられると思った」。最後の7回はギアを上げて3者凡退に斬った。

 リーグトップの巨人・杉内に並ぶ8勝目に「杉内さんが走り、随分開いたと思ったけど、気が付けば追いつきましたね」とニヤリ。本拠地では4月18日のDeNA戦以来、約2カ月ぶりの勝利とあって、お立ち台では「マツダで久しぶりに勝ったので、少しフワフワしています」。球宴ファン投票ではセ・リーグの先発投手部門で2年ぶり2度目の1位に選ばれた。白星がファンへの最高の感謝のしるしだった。

 「ピンチは初回くらい」と涼しい顔で言った。連打で1死一、三塁とされ、ラミレスの犠飛であっさり先制点を与えた。今季ノーヒットノーランを達成しているDeNA戦では、昨年9月22日以来、4試合ぶり28イニング目の失点だった。5回2死一、二塁では筒香に中前へ運ばれたが、赤松が好返球で二塁走者・中村を本塁でアウトにする好守もあり、1点差を守った。

 6年目で通算50勝に到達した。しかし、同学年の楽天・田中は昨季達成(現在70勝)しているだけに「もう少し早くしたかった。50勝は意識にない。100勝も多分、通過点」。6月は4勝0敗、防御率0・95で月間MVPの最有力候補。勝ち星、防御率の2部門でトップに立った前田健は、負けん気をのぞかせ、さらなる勝利を誓った。

 ▼広島・堂林(プロ入り初のクリーンアップとなる5番で4打数1安打)打順は関係ない。責任の重さは違うけど、僕は5番目の打者。

 ▼広島・丸(初回に決勝の右翼線適時二塁打で、5月6日以来の打点)めっちゃ久しぶりじゃないですか。確かに最近タイムリーを打った記憶がない。今のうちに結果を出さないと。

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2012年6月30日のニュース