林昌勇 右肘手術を決断…今季絶望、退団の可能性も

[ 2012年6月29日 06:00 ]

 右肘痛のため23日に出場選手登録を外れたヤクルト・林昌勇投手(36)が、手術に踏み切り、今季中の復帰が絶望となることが28日、分かった。同投手は今季が年俸3億6000万円の2年契約の最終年で、3年目の来季の契約については球団が選択権を持っており、このまま退団となる可能性が出てきた。

 同投手は今季、調整遅れのため開幕2軍スタート。5月30日に1軍昇格し、9試合に登板して計7イニングを無失点、防御率0.00で3ホールドと復調の兆しをみせていた矢先に、右肘に痛みを訴えて離脱となっていた。奥村政之国際担当は「軽症ではないと聞いている。今後は代理人らと意見交換をして、手術の可能性も含めてあす以降に何かしらの話をします」。現段階で球団は症状の詳細を公表していないが、同投手に近い関係者によると検査の結果、右肘のじん帯を損傷しているもようで、手術を受けた場合は全治に6カ月から1年を要する診断も出ているという。小川監督もこの日、林昌勇については「(今季は)当てにできないというか、今の戦力では中継ぎも若い方を使っていった方がいい」と話した。

 昨季まで絶対的守護神として、4年間で128セーブを挙げた林昌勇。手術は日本で受ける予定だが、来季の去就は極めて流動的だ。

 ◆林 昌勇(イム・チャンヨン)1976年6月4日、韓国・光州市生まれの36歳。眞興高から95年ヘテに入団。99年からはサムスンに移り、通算534試合で104勝66敗168セーブ、防御率3・25をマーク。98、04年に最優秀救援、99年には防御率1位に輝いた。08年からはヤクルトでプレーし、昨年5月4日の中日戦では日本通算100セーブを達成した。韓国代表として00年シドニー五輪で銅メダル、09年WBCで準優勝。1メートル80、80キロ。右投げ右打ち。

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2012年6月29日のニュース