松坂、今季初勝利またお預けも…“復活”にファン拍手

[ 2012年6月28日 06:00 ]

<レッドソックス・ブルージェイズ>6回、スタンドのファンの温かい拍手を受け降板する松坂

ア・リーグ レッドソックス5-1ブルージェイズ

(6月26日 ボストン)
 ちょうど100球を投じ、6回2死一、三塁の場面で降板したレッドソックス・松坂に、スタンドから万雷の拍手が湧き起こった。右肘手術から復帰して4戦目。またも今季初勝利とメジャー通算50勝目はお預けとなったが、「少しずつ良くなっていると思う。カウントを悪くしても、どの球種でもストライクを取れる感覚はある」と振り返ったように、決して悲観するような投球内容ではなかった。

 「周りから求められているのは結果」と危機感を胸に上がったマウンド。課題の立ち上がり。味方の守備の判断ミスもあり、3試合連続で初回に失点したが、2死二、三塁からエスコバルの痛烈なライナーを好捕して立ち直った。

 ツーシームが不調と判断すると、フォーシームとカットボール主体に変更。2回には快足のデービスを一塁けん制で刺した。「刺せた自分がびっくり。プロに入ってから1回もないと思う。高校時代以来じゃないかな」。実際には西武時代の03年9月20日近鉄戦で1度記録していたが、好プレーで自らを乗せた。

 復帰後初の中4日で、5回2/3を6安打1失点。松坂のレ軍入団時の投手コーチで、ブルージェイズのジョン・ファレル監督も「ストライクも多かったし、球自体も良かった」と話した。

 チームの逆転勝ちに、試合後はホッとした表情を浮かべた松坂。「(戦列に)戻ってきてから、ボール自体は安定している」。白星はつかめなかったが、着実に前進している。

 ▼レッドソックス ボビー・バレンタイン監督(松坂について)今までで一番いい投球だった。

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