堂上剛先制3ラン!指揮官教え通り“反り返って”打った

[ 2012年6月27日 06:00 ]

<中・神>初回、中日・堂上剛は反り返るようにして右越え3ランを放つ

セ・リーグ 中日3-1阪神

(6月26日 ナゴヤD)
 全身の力を一振りに凝縮した。中日の勝利への流れを引き寄せる一発は、今季初の5番に入った堂上剛のバットから生まれた。

 「ずっと、こういうホームランを打つ練習をしてきた。チャンスをもらったので、応えることができて良かった」

 初回2死一、三塁、阪神先発・スタンリッジのスライダーをフルスイングした。白球は右翼席中段まで弾け飛び、1メートル83、85キロの身体はスイングの反動で大きく右打席まではみ出した。

 指揮官の一言が眠れる素質を呼び起こした。5月27日ソフトバンク戦(ナゴヤドーム)。高木監督に「右翼スタンドへ、反っくり返って打て」とアドバイスされて向かった打席で今季1号、自身初のバースデーアーチとなる決勝2ラン。これが転機だった。

 「このままではダメ。今までは確率を高く、大事に打っていたが“一発もある”という打者を目指そうと思った」

 練習中から軸回転を意識し、飛距離を重視。積み重ねたものが本番の舞台で花開いた。反復練習で「飛距離」を体に覚え込ませ、頭も長距離砲としての思考に変えていった。

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2012年6月27日のニュース