ダル効果!レンジャーズ チケット完売球団新

[ 2012年6月26日 06:00 ]

タイガース戦に向け、ブルペンで投球練習をするレンジャーズのダルビッシュ

交流戦 レンジャーズ4―2ロッキーズ

(6月24日 アーリントン)
 ダル効果だ!レンジャーズは24日(日本時間25日)のロッキーズ戦で、本拠レンジャーズ・ボールパークでのチケット完売が今季22度目となり、球団新記録を樹立した。開場1年目だった94年の21度を早くも上回り、球団初の年間300万人動員は確実。人気、実力の両面で大きく貢献しているダルビッシュ有投手(25)は次回26日(同27日)のタイガース戦を含め、球宴前3戦は全てホームでの登板。超満員のサポートを受け、不敗記録を伸ばす。

 気温35度を超えるテキサスの夏を迎え、レンジャーズファンの熱気は高まるばかりだ。この日のロ軍戦も4万5407人が詰めかけ、今季22度目の完売。ホーム81試合の半分にも満たない35試合で新記録を樹立した。

 記録的な観客増に大きく貢献しているのが、ダルビッシュだ。6試合の本拠地登板は、デビュー戦の4月9日マリナーズ戦を除き5試合で完売。球団関係者は「ダルビッシュの入団でチケットの問い合わせが急増した」と話す。30日(日本時間7月1日)のアスレチックス戦は、先着1万人にダルビッシュTシャツをプレゼントするプロモーションを予定しており、その集客力は球団の予想をはるかに超えている。

 同時に、この試合でリーグ最速の150万人を突破。今季1試合の平均観客動員数は4万3787人で、年換算すると約355万人となり、過去最多だった昨季の294万6949人を大幅に上回ることになる。昨季からは約60万人増となり、1人当たり20ドル計算で1200万ドル(約9億6000万円)の増収。グッズ収入も含めれば、その数字は青天井となる。入札金と合わせ約1億1000万ドル(約88億円)で獲得したダルビッシュへの投資効果は抜群だ。

 人気だけではない。レ軍は今季ホームで22勝13敗、勝率・629を誇るが、ダルビッシュは6戦6勝とファンの期待にしっかり応えている。球宴前まで残り3試合の登板は全てホーム。ブルペンで41球を投じた右腕は10勝目が懸かるタイガース戦を前に「1勝目も10勝目も変わらない。日本のルーキーの位置ではないので、それで喜んでいられる状況でもない。一勝一勝しっかりやっていく」と言った。連勝記録を伸ばすことは、さらなる観客動員増につながる。

 ▽94年のレンジャーズ レンジャーズ・ボールパーク開場1年目。ストライキで8月中旬にシーズンが打ち切りとなったが、114試合で52勝62敗、勝率.456ながらア・リーグ西地区1位だった。観客動員は250万3198人(1試合平均3万9733人)で両リーグ5位(ア・リーグ2位)。主力はこの年31本塁打のホセ・カンセコ、打率.327だったウィル・クラーク、11勝のケニー・ロジャーズら。

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2012年6月26日のニュース