堂林 3戦連続弾!統一球導入後はチーム初の快挙

[ 2012年6月24日 06:00 ]

<中・広>4回1死、広島・堂林は左越えソロを放つ

セ・リーグ 広島3-1中日

(6月23日 富山)
 広島・堂林の放った打球は、左翼席で弾んだ。1点リードの4回1死、中田賢の外寄りスライダーを、高い技術で引っ張った。

 「ファウルになったり、甘い球を見逃したのもありますが(本塁打は)うまく拾えた感じ」

 交流戦から3試合連続本塁打。チームでは10年8月の岩本以来2年ぶりで、昨年から導入された統一球となってからはチーム初の快挙だった。その岩本と食事に出掛けた前夜、富山市内の飲食店で中京大中京時代の恩師・大藤敏行前監督と偶然再会した。この日はスタンドで観戦していただけに「お会いしたのはオフの時以来。いいところを見せたいと、少しは意識しました」と、胸を張った。

 16、17日の西武2連戦(西武ドーム)で2試合連続本塁打を放ち「今までにない感覚」をつかんだという。休むことなく18日には休日返上で練習し、バットを振り込んだ。ソフトバンク松田を参考にバットを指数本分、短く握る。つかんだ感覚は、向上心と豊富な練習量で体に染み込ませた。

 2回の第1打席では低めの直球を左前に運んだ。「自分でも少し、どうかな…という感覚があって不安がありましたが、最初にヒットが出て、落ち着いていくことができました」と、実戦の中で手応えをつかんだ。

 5月に栗原が右肘手術で離脱する中、チーム日本人トップの6号アーチでリーグ再開初戦の勝利に大きく貢献した。野村監督は「調子の良かった人が、いい感じで打てたね」と20歳、プロ3年目の若武者に目を細めた。堂林は「いっぱい、いっぱいですよ」と話したが、上位浮上を狙うチームにとって、和製大砲の存在感は大きい。

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2012年6月24日のニュース