岩舘の本能が招いた判断ミス 賢介に任せず飛びつくも…

[ 2012年6月24日 06:00 ]

<ソ・日>8回2死二塁、明石の内野安打で一塁手・岩舘がはじいたボールを拾う日本ハムの右翼手・糸井

パ・リーグ 日本ハム6-7ソフトバンク

(6月23日 ヤフーD)
 野手の本能が生んだ逆転負けだった。2点差に追い上げられ、なお2死二、三塁の8回。打席に左の明石を迎え、日本ハムは二遊間を狭めて外野を前に出した。一、二塁間を抜けたら右翼・糸井の強肩で二塁走者の生還を阻止する狙い。その広く空いた一、二塁間へ詰まったゴロが飛んだ。

 「(二塁の田中)賢介のポジションは確認していた」という一塁・岩舘が飛びつくが、はじいた打球が転がる間に同点となって、逆転につながった。岩舘は「あれは賢介が追いつけた。任せなかった僕の判断ミス」。確かに、田中が処理できていれば二塁走者の生還は阻めた打球ではある。

 しかし、緩いゴロで右前へ抜ければ、糸井でも本塁は厳しい。打球に最も近い岩舘が本能的に飛びつくのは当然。負傷した稲葉に代わって一塁に入っていた岩舘は反省したが、三木内野守備コーチは「ベンチの指示通りに野手はパーフェクトな動きをしてくれた」。

 本能と判断力。そのはざまで生まれるプレーこそ野球そのものだが、三木コーチはあえて「仕方ない」という言葉をのみ込んだ。次に生きる試合があると信じるから。

 ▼日本ハム・吉川(5回1/33失点で8勝目逃す)あの点差で終盤まで持って行けなかったことが(チームの敗戦の)全て。

続きを表示

2012年6月24日のニュース