復帰の松坂 登場曲はEXILE「Rising Sun」

[ 2012年6月8日 06:00 ]

打撃練習に臨むレッドソックス・松坂

 レッドソックス・松坂がメジャー復帰戦となる9日(日本時間10日)のナショナルズ戦で、登場テーマ曲にEXILEの「Rising Sun」を選曲したことを明かした。東日本大震災の復興ソングともなった同曲を背に、松坂は本拠フェンウェイ・パークのマウンドに390日ぶりに戻る。「本当に歌詞が好きで新しい自分をスタートさせるにはピッタリの曲だと思った」

 ボビー・バレンタイン監督から9日の先発を正式発表されたこの日、1年間のリハビリで何度も聴き、励まされてきた曲を松坂は復帰マウンドのテーマ曲に選んだ。同じ80年生まれで親交が深いEXILEのボーカルのATSUSHIに相談。「ATSUSHI君にどんな曲がいいか聞いたら、この曲がいいのではと言ってくれた」。同曲の♪どんな暗い闇の中でも明けない夜はないと信じて 未来のため何かを感じてる♪――。1年間、苦しいリハビリを戦い抜いてきた右腕は自らの境遇をこの歌詞に重ね合わせている。

 復帰2戦目の15日(同16日)のカブス戦登板を見据え行った打撃練習では、25スイングで左翼フェンス「グリーンモンスター」直撃の当たりを放ち、30分をかけたキャッチボールでは、体重移動や変化球の曲がりなどを入念にチェックした。

 「土曜日(9日)は特別な試合で、感慨深いものになると思う。ただ、僕は過去を取り戻そうとはまったく考えていない」

 新たな野球人生への出発。「ライジングサン(日の出)」のように輝きを放つことができるか。

 ▽松坂のテーマ曲 EXILEの曲を何度も使用している。07年のポストシーズンは自身2連敗で迎えたリーグ優勝決定シリーズ第7戦(インディアンス戦)で「real world」を選択。「越えるべきはほかでもない自分」「結果を出さなきゃ何もかも終わる」の歌詞に乗り、チームを世界一に導いた。08年に作られた同曲のプロモーションビデオには、松坂も特別出演した。昨年は「24karats STAY GOLD」を使用した。

 ▼レッドソックスボビー・バレンタイン監督 リハビリ登板で90球以上投げている試合もあるし状態もいいようだ。闘争心がある選手。心も体も準備はできていると言っていた。

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2012年6月8日のニュース