角中神話継続中「打点挙げれば」ロッテ13連勝だ

[ 2012年6月6日 06:00 ]

<ロ・D>6回1死一塁角中は同点の三塁打を打ちすべり込む

交流戦 ロッテ4-2DeNA

(6月5日 QVC)
 ダイヤモンドを疾走するロッテ・角中に予感があった。「これで勝てるかな」と。打球は右中間を深々と破り、一塁走者のサブローが悠々と同点のホームを陥れた。

 「打点を挙げてちょっと意識した。つなごうと思ってたけど、うまく振れるところへ来た」

 1点を追う6回1死一塁だった。角中は1ボール2ストライクからDeNA・藤井の低めカーブをコンパクトなスイングで捉える。会心の同点三塁打。「打点を挙げれば負けない」神話が頭をよぎった。それは続く今江の右犠飛でまたも現実となる。浅い飛球だったが、捕手・黒羽根の背後を巧みに回り込むスライディングで勝ち越しのホームイン。「タックルは怖いから。回り込むつもりで行った」と笑った。

 これで角中が打点を挙げた試合は、4月21日の西武戦(QVCマリン)からなんと13連勝。6回表に好投の渡辺俊から継投が乱れて逆転を許していただけに、西村監督も「逆転されたのは監督のミス。角中がよく打って走った」と絶賛だ。

 独立リーグの四国IL・高知からドラフト7巡目で入団して6年目。四国時代は夜も公園でバットを振ってきた。「絶対にプロに行くと決めていたから苦労とは思わなかった」。そんな苦労人がつくる神話だから、チームには弾みになる。貯金も今季最多の14に伸ばし、交流戦優勝も射程圏内。「それが目標です」と言い切った。不敗神話は続く。交流戦の優勝、そしてペナントレース優勝まで。

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2012年6月6日のニュース