清武氏 新たに損害賠償請求訴訟「資料流出の事実ない」

[ 2012年6月6日 06:00 ]

記者会見を行う清武英利氏(左)と吉峯啓晴弁護士

 巨人の前球団代表・清武英利氏(61)が5日、巨人と読売新聞グループ、渡辺恒雄球団会長(86)の3者を相手に、新たに1000万円と謝罪広告の掲載(約1400万円相当)を求める損害賠償請求訴訟を行った。清武氏は昨年11月に解任されたことでも訴訟を起こしており、現在も係争中。今回はその後の朝日新聞の契約金超過問題報道を受け、清武氏が内部資料を持ち出したのは「確実」とした巨人に反論。都内で会見した清武氏は名誉を大きく傷つけられたとし「内部文書を故意に持ち出したり、第三者に流出させた事実はない」と語った。

 清武氏は解任後に出版社「ワック」に資料などを送っていたが、球団による仮処分申し立てを東京地裁が認め、同地裁の執行官による保全手続きで球団保有の4つの資料が5月26日に確認された。吉峯啓晴弁護士はその4点については私物に紛れ込んだものとし、報道に使われたかどうかについても「重大な疑問がある」と説明。執行官の保全手続きについても理由及び必要性がなく、違法なものとして、同地裁に対し保全異議及び執行異議を申し立てた。

 ▼巨人広報部 球団所有の内部資料を適法に保全したものであり、何ら問題ないと考えます。また、名誉毀損(きそん)にもあたらず、適切に対処していきます。

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2012年6月6日のニュース