故障者続出でチャンス到来!松井 昇格の決め手は守備

[ 2012年5月29日 16:04 ]

メジャー昇格が決まり、報道陣の質問に丁寧に答える松井

 3Aダーラムで13試合に出場し、打率1割7分と不振だった松井。それでもメジャー昇格が決まった大きな要因は守備でのアピールがあった。

 レイズは当初から外野手として期待をかけていた。中軸を打つスコットは昨年右肩の手術を受け、今季は指名打者に専念している。外野を守れることが昇格の条件だった。

 フロリダでの調整期間の最初は膝の状態を見るため、1週間は実戦に入らせなかった。松井は3Aの13試合中4試合で左翼を守ったが、そのうち3試合はレイズの指示。24、25日には2日連続で守備に就くなどメジャー昇格を見据えた“最終テスト”をクリアした。

 レイズのマドン監督は長年、松井の勝負強い打撃にほれ込んできた。3Aでの打撃の成績にはこだわらず、体調さえ万全になれば、メジャーで本来の力を発揮すると信頼している。

 ア・リーグ東地区のレイズは先月末からはロンゴリア、ジェニングズら主力野手が相次いで離脱。とくに外野は控えのアレン、ガイヤーも故障者リスト入りし、松井の昇格が早まった。指名打者、外野手、代打と幅広く役割を期待されるため、先発、途中出場とプレー機会に恵まれそうだ。(共同)

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2012年5月29日のニュース