楽天ドラ2の釜田 20日阪神戦で初登板初先発濃厚に

[ 2012年5月18日 06:00 ]

 楽天のドラフト2位・釜田佳直投手(18)が、20日の阪神戦(甲子園)でプロ初登板初先発することが濃厚になった。高卒新人1年目の先発デビューなら、07年の田中以来、球団史上2人目。星野監督が期待する将来のエース候補が、金沢時代に最速153キロの剛球で観衆を沸かせた甲子園で第一歩を踏み出す。

 釜田はイースタン・リーグ7試合、計21イニングで2失点で防御率0・86。チームが広島入りした14日に1軍に合流した釜田は15日には「1軍は初めて経験することばかり。慣れたい」と話していた。

 チームはエースの田中が4月下旬から腰痛で2軍調整を続ける中、辛島、美馬ら若手が穴を埋めて5月も9勝5敗で現在貯金1。首脳陣はチーム状況がいい時に釜田に先発経験を積ませたい方針だ。交流戦期間中は日程にも余裕があり、当日は中継ぎの層を厚くして今季高卒新人で12球団一番乗りの1軍デビューとなる右腕をサポートする。

 この日の広島戦(マツダ)で29球で危険球退場となったヒメネスを同戦に回すことも可能だが、釜田にとって甲子園は3年時に春夏連続で出場した思い出の地。マリナーズに移籍した岩隈の背番号21を受け継いだ18歳が、田中と同じ道を歩む。

 ◆釜田 佳直(かまた・よしなお)1993年(平5)10月26日、石川県生まれの18歳。金沢では1年秋からエースを務める。3年時に春夏連続甲子園出場を果たし、春は1回戦、夏は3回戦敗退。甲子園通算成績は34イニングを投げ、40奪三振、防御率1・32。11年ドラフト2位で楽天入団。1メートル77、78キロ。右投げ右打ち。

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2012年5月18日のニュース