ポスト球児は超秀才 福谷 慶大理工学部で電子工学専攻

[ 2012年5月15日 09:43 ]

阪神が今秋のドラフトでリストアップしている事が分かった慶大のMAX155キロ右腕・福谷

 阪神が今秋ドラフト1位候補に慶大・福谷浩司投手(21)をリストアップしていることが14日分かった。3年春に自己最速となる155キロを計測した本格派右腕は、理工学部に在籍し電子工学を専攻。文武両道の同学部生に贈られる「藤原賞」も受賞するなど、異色の経歴の持ち主だ。

 阪神の球団関係者は福谷について「当然リストアップしている」と明言した。将来的には藤川の後を継ぐ守護神候補にもなり得ると考えているようで「ポスト球児? あてがわないといけない。非常に楽しみです。一番の魅力は真っすぐだよね。打者に向かっていく気持ちがいい」と続けた。

 MAX155キロという天性の魅力たっぷりの右腕は、理工学部で電子工学を専攻する秀才でもある。文化活動、体育活動などの分野において同学部生の模範となる活躍をした者に贈られる「藤原賞」も受賞するほどの逸材。「文武両道」を地で行く男は、これまで勉学に追われ練習時間に制約もあったが、昨年度までに大半の卒業単位は取得済み。最終学年を迎えた今年、心身ともに野球に集中できる環境が整った。

 福谷は今季リーグ戦では中継ぎで6試合、11イニングを投げ、12三振を奪い、無失点を継続中。今春の沖縄・石垣島キャンプ中に右内転筋を痛めたものの、現在は順調に回復している。

 4月28日の明大1回戦では1点リードの7回無死一、三塁でマウンドに上がり、自らの四球で無死満塁とされるも、148キロの直球を軸に、続くクリーンアップをピシャリと抑え、勝利に貢献した。先の球団関係者はこの試合も視察しており「4年生でこれくらいの力を出してくれれば十分。3年春のいいときに戻っていて、ケガの影響を感じなくなってきている。精神面が強いね。投手は技術以外の部分も大事」とうなずいた。

 大学日本代表に2度選出されるなど、成長曲線は右肩上がり。大体大のMAX149キロ左腕・松葉貴大投手(21)らとともに、阪神は今後も密着マークしていく。

続きを表示

2012年5月15日のニュース