広島マウンド問題 突貫工事で遠征中に修繕

[ 2012年5月15日 06:00 ]

練習中のグラウンドに現れ、野村監督(右)と談笑する松田オーナー(中)

 マツダスタジアムのマウンドが突貫工事に入る。13日の中日戦で5回4失点だった広島の前田健が「投げるたびに滑った」と足もとの不安定さを吐露。一夜明けた14日、松田元オーナーが全体練習中の球場に現れ、野村監督や大野投手チーフから事情を聴いた。球団事務所はクローズ。休日を返上しての動きだった。

 「前から気になっていたこと。後手を踏んでしまった」。固いマウンドを…という要望を受けた対策は、これまで場当たり的なものにとどまっていたという。「できるだけ早く」と根本的改良の必要性を認めた。

 前田健は「投手陣の総意として、掘れすぎるという声があった。試合の初回と最後の方とでは、マウンドの高さが違ってくる」とあらためて意見した。新マウンドは東京ドームを模して、土に粘土質を加える方向。チームの遠征中に修繕し、27日のロッテ戦で使用開始される見通しだ。

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2012年5月15日のニュース