ソフトバンク 15残塁拙攻の象徴 江川 3ボールから三振ゲッツー

[ 2012年5月14日 07:13 ]

<ロ・ソ>4回表、無死一塁から江川は三振。スタートを切っていた多村は二塁タッチアウト

パ・リーグ ソフトバンク2-3ロッテ

(5月13日 QVC)
 打つか、見逃すか。1球で流れは変わる。2点を追う4回無死一塁。ソフトバンクの8番打者・江川はカウント3ボールから打ちにいった。

 「内角の甘い球だけを待っていた」というが、来たのは真ん中高めの137キロ直球。「甘かった。打ってしまった」。瞬時の判断も結果はファウル。最後は空振り三振に終わったが、手を出したのは高めのボール球だった。スタートを切っていた一塁走者・多村も二塁でアウト。拙攻を象徴するシーンだった。

 点差は2点。走者をためるのがセオリーというのは江川自身、認識していた。しかしプロ8年目の25歳は1軍経験も浅く、DH制のないセ・リーグの本拠地での交流戦では先発落ちの可能性が高い。結果を出さなければ――。心の片隅に「焦り」があったのか。

 ベンチから「待て」のサインは出ていなかった。大石ヘッドコーチは「打ったんだし、そういうことです」と語るにとどまったが「若さ」も計算に入れたベンチワークなら結果は違ったかもしれない。14安打も15残塁。ストレスだけがたまる敗戦だった。

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2012年5月14日のニュース