斎藤 甲子園&神宮でプロ初登板へ「懐かしいですよね」

[ 2012年5月8日 06:00 ]

早実時代、甲子園を沸かせた日本ハムの斎藤

 佑ちゃんが聖地を巡礼だ。日本ハム・斎藤が16日からの交流戦で、アマ時代に慣れ親しんだ甲子園、神宮でプロ初登板することが確実となった。

 「両方とも楽しみです。甲子園も久しぶりですし、球場の雰囲気とか懐かしいですよね」。ここまで4勝1敗、防御率1・84と好調な右腕。チームは交流戦は先発を5人で回す方針で、斎藤は10日のロッテ戦(QVCマリン)の先発後に17日の阪神戦(甲子園)、25日の中日戦(札幌ドーム)に先発予定。そこから中5日で31日のヤクルト戦(神宮)に向かう。中5日~中7日と変則的な間隔となるが、首脳陣は「斎藤は登板後の回復も早いし、大丈夫」と話す。

 甲子園は早実のエースとして06年春夏の大会に出場。夏の決勝は駒大苫小牧・田中(楽天)と投げ合った末、延長再試合で優勝し「ハンカチ王子」として社会現象になった。神宮も東京六大学リーグで31勝を挙げて323三振を奪うなど、早大の中心選手として4年間戦い続けた慣れ親しんだマウンドだ。ともに斎藤にとっては聖地といえる。

 昨年は5月8日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で脇腹を痛めて戦線を離脱。交流戦登板はなかった。「初めての体験なので、しっかり体感したい」と意気込む右腕が、思い出のマウンドからさらなるパワーをもらう。

 ◇斎藤と甲子園 早実時代の高3春夏に出場し、通算11試合で8勝1敗。防御率1.86。センバツ2回戦では関西と延長15回引き分け再試合の末、2日間計334球を投げ抜き勝利したが、準々決勝の横浜戦では3―13で大敗。夏は決勝の駒大苫小牧戦が引き分け再試合となるなど、史上初の7試合に先発し、再試合も3失点完投。4―3でチームを初優勝に導いた。一大会での通算69投球回、948球はいずれも歴代1位。奪三振78は同2位となった。

 ◇斎藤と神宮 早実(東京)では、06年夏の西東京大会決勝の日大三戦で221球を要しながら延長11回を投げ抜き、5―4のサヨナラ勝ちで10年ぶり27度目の甲子園出場を決めた。早大時代は東京六大学リーグ戦で通算61試合に登板し、31勝15敗。防御率は1.77。4年秋の慶大との優勝決定戦では先発して7回2/35失点で勝利投手となり、優勝インタビューで「持ってる」の名言が生まれた。明治神宮大会決勝でも東海大を2―1で下して有終の美を飾った。

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