まるでベテラン!野村 大記録逃すも「いつかは打たれるだろうと…」

[ 2012年4月29日 15:56 ]

7回、1死一、三塁のピンチでヤクルトのバレンティンを併殺打に打ち取り、岩本(10)とタッチを交わす広島先発の野村

セ・リーグ 広島3―0ヤクルト

(4月29日 マツダ)
 ヤクルト・ミレッジの打球が右前に達すると、今季最高の観衆を集めたマツダスタジアムからため息が漏れた。

 広島の先発・野村が7回1死まで無安打投球。前田健に続く“夢”がもう一度見られるかと、期待が膨らんだが、あと8人というところで絶たれた。

 「いつかは打たれるだろうと思っていた」と野村は淡々と話したが、本当は狙っていたはず。それでも気を取り直して、当たっているバレンティンを投ゴロ併殺に打ち取ったあたりはどうみても新人とは思えぬ貫禄のピッチングだった。

せめて初完封だけでもと、多くのカープファンは願ったが、投球数がちょうど100球となったところで8回を投げ切り交代。「抑えにいい投手がいるので任せた」と、大人の答え方をした野村。これからいくらでも完封勝ちを見せる、という自信の裏返しの言葉でもあった。

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2012年4月29日のニュース