38歳・石井 稲葉さんに続け!日米通算174勝目

[ 2012年4月29日 06:00 ]

<オ・西>西武・石井は7回を1失点と好投し2勝目をあげる

パ・リーグ 西武8-4オリックス

(4月28日 京セラD)
 7回4安打1失点で2勝目を挙げた西武の石井は「ゼロに抑えてチームに流れを持って来ようと思っていた。(自身の)連勝?僕にとってはどっちでもいい。チームが勝てば」とカズヒサ節で言い放った。

 8回2/3を無失点と好投した20日のロッテ戦(QVCマリン)から中7日。前回は若手に手本を示すかのような徹底した内角攻めで5回まで完全に抑えたが、この日はより「勝つ投球」を選択した。

 決め球のカーブではなく「打者を惑わすことができる」とチェンジアップを効果的に使い、初回2死一、三塁では北川を中飛。4~8番まで右打者を並べた相手打線のタイミングを狂わせた。

 野手も今季最多8得点で援護。5回に追加点となる左前適時打を放った中島も「カズさんに楽に投げてもらうために“もう1点、2点いきますよ”と言っていた。有言実行」と胸を張った。

 この日はヤクルト時代の同僚で1歳年上の稲葉が2000安打を達成した。90年代の黄金期を支えた盟友。「稲葉さんの方が僕より遅く入ってきたけど同期みたいなもの。一緒に頑張ってきた仲間なのでうれしい」と称えた。自身は日米通算174勝。200勝も視野に入ってくるが「180も200も変わらないでしょ」とかわした。

 5位オリックスとゲーム差なしで、最下位脱出も目前。「納得の行く球を投げられている」。21年目にしてなお無欲の38歳がエース涌井不在の先発陣をガッチリと支えている。

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2012年4月29日のニュース