バレ弾で6連勝!マイナー時代の元同僚から豪快一発

[ 2012年4月29日 06:00 ]

<広・ヤ>9回、ヤクルトのバレンティンが左越えに逆転3ランを放ち、お得意のポーズを決める

セ・リーグ ヤクルト6-4広島

(4月28日 マツダ)
 またバレンティンだ。低い弾道の打球が伸び、左中間席最前列に突き刺さる。8回に逆転を許し、迎えた9回1死一、三塁。昨季本塁打王が放った逆転3ランにヤクルト・ベンチも大騒ぎだ。

 「外野に持っていけば同点になると思っていた。ホームランは打ったけど、つば九郎がいないから傘は振れなかったけどね」。チームを今季初の6連勝に導いた4番は悠然とダイヤモンドを一周した。

 打ったのは、07年にマリナーズのマイナーでチームメートだったミコライオ。初球の甘いスライダーだった。「彼はナイスガイ。1球しか見ていないから印象はちょっと…」。リーグトップの6号にも、相手に敬意を示すあたりは心憎い。

 広島入りした前日は市内の焼き肉店にミレッジらとともに出掛け、店長から「肉で精をつけてあすホームラン打ってください」と懇願された。答えはもちろん「打ちます」。その約束を最高の形で果たし「焼き肉パワーだね」と笑った。

 不振の畠山に代わり、20日の巨人戦(神宮)で4番に座ってから連勝が始まった。そこからの7試合で4本塁打の量産態勢。相棒の3番・ミレッジも絶好調で、9回も中前打で逆転弾をお膳立てした。この6連勝中、助っ人コンビで5つの勝利打点と勢いは止まらない。連勝を支えた救援陣にほころびが出た試合を4番の一発でものにした小川監督は「やってくれましたね。よく打ってくれた」と最敬礼だった。

続きを表示

2012年4月29日のニュース