イチレーザー4連勝 人工芝のバウンド考え頭脳的補殺

[ 2012年4月29日 06:00 ]

<ブルージェイズ・マリナーズ>7回、リンドの右前打を好返球、二走アレンシビアを本塁で刺したマリナーズのイチロー

ア・リーグ マリナーズ9―5ブルージェイズ

(4月27日 トロント)
 マリナーズのイチローが、肩で今季初の4連勝に貢献した。27日(日本時間28日)のブルージェイズ戦の7回。3―3の2死一、二塁のピンチで、リンドの右前打で本塁を狙った二塁走者のアレンシビアを本塁で刺した。

 今季2度目、米通算99度目の補殺について「スピードに助けられたね、相手(走者)の。速い走者では絶対に無理ですよ」と事もなげに振り返った。ライン際への打球は、捕球前に人工芝で大きくバウンドしていた。「前に出られないということ。あれだけバウンドされたら待たないと」。無理に前に突っ込めない分、ボールの落下を待つ間に右翼線方向に向いていた体を瞬時に本塁方向に向け、強い送球ができる体勢を整えた。エリク・ウェッジ監督は「信じられない。ライン際への打球は送球体勢に入るのが難しいのに」と舌を巻いた。打席では5打数無安打に終わったが、高度な判断が光った。

 また川崎は9回2死一塁で代走として出場。大きなリードで捕手のけん制悪送球を誘って三塁へ。その後、同点のホームを踏み延長10回には中前打で出塁。サウンダースの満塁弾を呼び込んだ。

続きを表示

この記事のフォト

2012年4月29日のニュース