阪神　交換トレードで「打って走れる捕手」今成獲得

　阪神・若竹竜士投手（２４）と日本ハム・今成亮太捕手（２４）の交換トレードが成立したことが２８日、両球団から発表された。阪神は正捕手の藤井彰が左頬の骨折で戦線離脱し、捕手が手薄となったことでトレードを画策。投手陣強化を目指していた日本ハムとの思惑が一致した。

　阪神の高野栄一球団本部長は「捕手の数が少なく、藤井彰は復帰が近づいているが、選択肢として１軍でも捕手３人制の環境を整えた」と説明。和田監督は「捕手は補強ポイントだった。今成は打って走れる捕手」と話した。両選手とも７年目で、ともに今季は１軍での出場がなかった。近日中にチームに合流する。

　▼日本ハム・今成　１軍に定着して、もっと勝利に貢献したかったという思いはありますが、北海道や鎌ケ谷をはじめ全国各地で大きな声援を送っていただいたことに感謝します。タイガースで活躍することが恩返しになると思いますので、これからも温かく見守ってください。

　▼阪神・若竹　最初は複雑でしたけど、チャンスと思わないといけない。ずっと歯がゆい思いをしてたので。日本ハムは若くて、いい選手が多い。ファンも熱狂的な印象があります。

　◆今成　亮太（いまなり・りょうた）１９８７年（昭６２）１０月６日、埼玉県生まれの２４歳。浦和学院では２年夏、３年春の２季連続甲子園出場。０５年高校生ドラフト４巡目で日本ハム入団。０８年７月９日のロッテ戦で初のスタメン出場を果たし、４打数３安打。１軍通算成績は３２試合で打率・２３７、０本塁打、２打点。１メートル７８、８０キロ。右投げ左打ち。

　◆若竹　竜士（わかたけ・りゅうじ）１９８７年（昭６２）１０月１０日、大阪府生まれの２４歳。兵庫・育英では、３年春のセンバツで１回戦敗退。０５年高校生ドラフト３巡目で阪神入団。０８年７月６日のウエスタン・リーグ、中日戦でノーヒットノーラン達成。１軍通算成績は８試合で０勝１敗、防御率７・１６。１メートル８０、８６キロ。右投げ右打ち。