巨人4連敗で最下位転落…打線変更奏功せず今季6度目の完封負け

[ 2012年4月21日 20:25 ]

1回ヤクルト2死一、二塁、川端が右中間に先制の2点三塁打を放つ

 ヤクルトの赤川が今季のチーム初完投をプロ初完封で飾り、2勝目を挙げた。制球良く低めに集め、5安打に抑えた。打線は1回、川端が2点三塁打を放った。巨人は4連敗で最下位に転落。7回2失点の沢村を援護できなかった。

【試合結果】

 3連敗中で、負ければ最下位転落と後がない巨人は21日、神宮でヤクルトと対戦。先発は沢村。打線も1番に今季初めて高橋由、3番に坂本を並べるなど、前日と同じなのは4番の阿部だけと、ガラリと変更した。ヤクルトの先発は赤川。

 初回、巨人は2死から坂本が中前打で出塁も、阿部は続けず。ヤクルトは先頭の田中がストレートの四球で出塁、上田の犠打で二進し、バレンティンも四球の2死一、二塁で川端が右中間へタイムリー三塁打を放ち、2点を先制した。バレンティンが四球で歩いた直後の打席で「初球から狙っていた」という。立ち上がりに苦しんでいた沢村の速球を迷わず引っ張った。「速いストレートに振り負けず、一発で仕留めることができた」と納得の様子だった。

 2回は巨人、ヤクルトともに3人で攻撃を終えた。

 3回、巨人は2死から高橋由が四球で出塁も、無得点。ヤクルトは先頭・田中が四球で出塁も、後続が倒れ、無得点。

 4回、巨人は先頭・坂本が左前打も、続く阿部が二ゴロ併殺打。5番・長野も二ゴロ。ヤクルトも先頭・川端が中前打で出塁したが、後続が倒れ、無得点。

 5回、巨人は2死から加治前が右前に運んだが、無得点。5回まで赤川の前に二塁も踏めず。ヤクルトは2死から上田が中前打も無得点。沢村は2回以降、ランナーは許しながらも踏ん張っている。

 6回、沢村を援護したい巨人は1番からの好打順。先頭・高橋由の左中間への当たりはミレッジのダイビングキャッチで阻まれる。2死から坂本がこの日3本目のヒットとなる中前打。しかし阿部が二ゴロと、この日はブレーキ。ヤクルトは外野フライ3本。2回以来の3者凡退。

 7回、巨人は3者凡退。チャンスすらつくれず。ヤクルトは先頭・畠山がピッチャーの頭上を越えるラッキーな当たりの遊撃内野安打で出塁。しかし中村、赤川と連続三振で、ランナーを進められず。ここは沢村がしのいだ。

 8回、反撃したい巨人だったが、赤川の打たせて取るピッチングの前に3者凡退。先発・沢村は代打を送られ、7回4安打、初回の2失点だけで降板。ヤクルトは巨人2番手・西村の前に3者凡退。巨人は9回の攻撃に望みをつなげた。

 9回、巨人は2番からの好打順。1死から坂本がバットを折られながらも、左翼線に運ぶ二塁打。この日4本目のヒットで反撃ムードを高めたが、阿部は二ゴロで2死三塁。最後は長野も二ゴロに倒れた。

 巨人は4連敗で最下位転落。今季6度目の完封負けを喫し、借金は6に膨らんだ。

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