星野監督 鬼の形相で公開説教 KOの塩見は涙目に…

[ 2012年4月19日 06:00 ]

<ロ・楽>星野監督に説教された楽天・塩見(左)は涙目…

パ・リーグ 楽天3-7ロッテ

(4月18日 QVC)
 三塁ベンチで直立不動の楽天・塩見を、星野監督が鬼の形相でにらみつけた。2回終了後、ふがいない投球を見かねた闘将の「公開説教」。だが、気合を入れ直したはずの左腕は3回に今江に3ランを浴びるなど一挙4失点で降板。試合も大敗した。

 星野監督は塩見への説教の内容については「配球とかカウントのこと」と多くを語らなかったが、今季初登板だった3日のソフトバンク戦(Kスタ宮城)ではプロ初完封を飾った左腕を「本当に完封をしたのか?と思うぐらい全然ダメ」と酷評。「左の柱がしっかりしてほしい?」との問い掛けには「柱じゃないよ!」と声を荒らげた。

 今季、塩見はオープン戦から雨天での登板が多く、チーム内では「雨男」のキャラが定着。この日の登板も新人だった昨季に1度だけ経験したスライド登板だった。不慣れなマウンドで序盤からボールが先行してピンチを招き、リズムも最悪。プロ最短の2回1/3で降板した直後は、ベンチで目に涙を浮かべて悔しがった。「試合をつぶして申し訳ないです」とただうなだれるしかなかった。

 もちろん星野監督の説教は塩見に対する期待の裏返し。ロッテに開幕4連敗を喫し、3連敗で借金5となったが、巻き返しにはエースの田中とともに2年目左腕の力が不可欠だ。「(チームに)力がない。それだけ」と指揮官。塩見への「愛のムチ」は、ナインに対する「見せしめ」でもある。

 ▼楽天・佐藤投手コーチ(塩見について)あんなに四球を出す投手じゃないんだけど…。スライドの経験も少ないからね。

 ▼楽天・田淵ヘッドコーチ(低調な打線に)各打者が配球や間の取り方を考えないといけない。

 ▼楽天・フェルナンデス(6回2死二塁から中前適時打)少年のような心を常に忘れず、楽しむことを心の中に置いて打席に立ってヒットを打てた。

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