昨季は5度止めた メッセンジャー“連敗ストッパー”だ

[ 2012年4月17日 14:10 ]

ヤクルトとの首位攻防戦を控え、ノックを受ける(左から)久保、メッセンジャー、安藤

 連敗ストッパーが本領を発揮する!17日のヤクルト戦(ほっと神戸)に先発する阪神のランディ・メッセンジャー投手(30)が16日、甲子園での指名練習に参加。気持ちを目いっぱいに高ぶらせた。

 「もちろん、2連敗以上はしたくないからね。(連敗を絶対に止める)そういう気持ちはあります」

 チームの危機を何度も救ってきた。昨季は5度のチーム連敗ストップに成功。2連敗を4度、3連敗を1度、止めた。悪い流れをこれでもかと断ち切ってきた。その秘訣(ひけつ)を問われると、こう明かした。

 「ゲームをつくることを考えているよ。そういう時はクオリティースタート、試合をつくるピッチングをすることだけできればいいと考えているよ」

 6回以上を投げて、自責3点以内に抑える投球…が先発投手の務め。仮に失点しても気負いすぎずに、最低限の責任を全うする精神がチームに最高の結果を導くという考え。今回もその気持ちは同じだ。

 しかも対ヤクルトは昨季5勝2敗と好データが並ぶ。防御率も・2・87と打たれたイメージはない。4日の神宮での今季初対戦では3回5失点だったが、シーズン初登板で、しかも前日を雨で流してのスライド登板だったという言い訳できる材料はある。

 「3ボールはあまりいかなかったけど、4度四球を出して4度とも生還されてしまった。長打じゃなくてシングルヒットだったと思う。そういうところを意識したいね」

 10日の広島戦(マツダ)では7回2失点で1勝目。本来の投球を取り戻しており、2度も続けてヤクルト打線につかまることはありえない。

 この日はキャッチボール、ダッシュ、ノックで最終調整。「広島戦では納得がいかないことを表情に少し出してしまったかな。でもほとんどの状況でそれはやらないようにしているよ。自分に不利になってしまうから。審判の方も人間だからね」。不服なジャッジがあったとしても平常心を保つ。ポーカーフェースでヤクルトを封じ、またチームにいい流れを呼び込むだけだ。

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2012年4月17日のニュース