「ちょっとは打てよ!」のヤジ…中畑監督「これが現実」

[ 2012年4月8日 06:00 ]

<D・広>貧打に顔を覆うDeNA・中畑監督

セ・リーグ DeNA0-1広島

(4月7日 横浜)
 スタンドからため息が漏れ、「ちょっとは打てよ!」のヤジが飛んだ。ホームでの4試合、DeNAのホームが遠い。無安打無得点を許した翌日は球団初の4試合連続零敗だ。

 投手陣が最少失点に踏ん張っても勝てない。球団ワーストまであと1イニングと迫る38イニング連続無得点まで記録が伸び、屈辱の数字が並んだ。

 「本当のホームベースって、こんなに遠いものだったんですね。こんなに1点の重さを感じる野球人生は今までない。初めての経験ですよ」

 中畑監督も声を絞り出すしかなかった。何しろ3回に先頭・藤田が放った左翼線二塁打がチーム打者40人ぶり、13イニングぶりの安打。しかし、続く鶴岡が送りバントを痛恨の空振り。「1点を取りたい意識が強すぎてミスしているけど、プロだから言い訳することはできない」と指揮官。飛び出した藤田は三塁で刺され、久々の好機を一瞬でつぶしてしまった。

 この日は梶谷を2試合ぶりに1番に戻し、2番・荒波、3番・石川と今季初めて「新スーパーカートリオ」を並べたが、いきなり初回に3者連続三振に倒れるなど3人とも無安打で計7三振。出塁できなければ俊足も生かしようがない。1点を追う9回にはラミレスの右前打などで2死一、三塁。実に38イニングぶりに三塁まで走者を進めたが、中村が初球を引っ掛けて遊ゴロ。最後までスコアボードにゼロが並んだ。

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