栗山監督 劇的勝利に目潤ませ「感動するというか、本当にうれしい」

[ 2012年3月31日 19:48 ]

サヨナラ安打の田中(右)と笑顔でタッチを交わす日本ハム・栗山監督

パ・リーグ 日本ハム4―3西武

(3月31日 札幌ド)
 劇的な幕切れの逆転サヨナラ勝ちで開幕2連勝を果たした日本ハムの栗山監督は目を潤ませ「本当に苦労してきている。感動するというか、本当にうれしい」。2―3の9回1死二、三塁から中前に同点打を放った岩舘を頭に浮かべ、感極まった。

 全てを出し尽くす采配が見事に的中した。プロ通算15安打の9年目、岩舘の代打起用は選球眼のよさを買った。岩舘も「野球人生であんな場面で出たことはない」と驚いた場面。指揮官が勝負勘を発揮した。

 もう一人の殊勲者は田中だ。7回、反撃の右越えソロ。同点の9回1死一、三塁では「決めるつもりで」打席に立ち、右越えへの決勝打を放った。

 岩舘は「使ってくれた栗山監督に感謝したい」と言い、主将の田中は「きょうのようなのが栗山野球。ことしはドラマチックな野球をお見せします」。人間味あふれる新指揮官の背中を一層押す1勝となった。

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