巨人 初の開幕戦零敗…「打てよ!」の罵声も

[ 2012年3月30日 22:33 ]

セ・リーグ 巨人0-4ヤクルト

(3月30日 東京D)
 ネット裏から罵声が飛んだ。「ちょっとは打てよ!」。巨人打線はヤクルトの石川に翻弄され、凡打を重ねた。九回1死からの2安打でノーヒットノーランを免れるのがやっと。ファンがいら立つのも無理はない。

 石川の投球術は研究していたはずだが、緩急や制球力に対応しきれなかった。一回、先頭の坂本が、初球のシンカーを引っ掛けさせられたのは象徴的だ。左打者は内角に食い込むシュートにも手を焼いた。

 3打数無安打の村田は「狙い球は絞ったけど、甘いところに来なかった。あれだけコーナーを攻められると打てない」と脱帽した。球速は130キロそこそこの小柄な左腕に、強打者ぞろいの打線がひねられた。

 巨人の開幕戦での零敗は、球団史上初めて。オープン戦から不安視されてきた打撃不振を、あらためて露呈してしまった。原監督は「負ければ144分の1よ。あしたから、また切り替えていくということ」と努めて前を向いた。

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2012年3月30日のニュース