王さんが張さんが、榎本氏悼む「昭和の大打者がまた一人…」

[ 2012年3月30日 08:38 ]

 ロッテなどで活躍し、2度の首位打者に輝いた榎本喜八(えのもと・きはち)氏が14日午前2時4分、大腸がんのため、東京都新宿区の病院で死去したことが29日、分かった。

 ▼張本勲氏(スポニチ本紙評論家)私は首位打者を7回獲ったが、一騎打ちで争って負けたのは榎本さんただ一人だけでした。凄い打者だったね。投手がどんな球を投げても決してよけなかった。そんな打者は川上(哲治)さんと榎本さんしかいない。私なんかすぐ逃げたから。昭和の大打者がまた一人…寂しいね。

 ▼有藤通世氏(スポニチ本紙評論家)新人のとき、東京球場の自主トレで最初に見たプロ野球選手が榎本さんだった。その打撃を見て「とんでもない世界に入ってしまった」と思ったのを覚えている。プロで生きていくためには榎本さんに追いつかなきゃいけないという思いでずっとやってきた。最近はお会いする機会がなかったが、謹んでご冥福をお祈りします。

 ▼ソフトバンク王貞治会長(早実の)4つ上の先輩で、荒川道場では一緒に練習をさせていただきました。プロの厳しさを目の当たりに見て、凄い世界に入ったと思いました。一緒にプレーできなかったことが、心残りです。ご冥福をお祈りいたします。

 ▼ロッテ西村監督 僕が入団するだいぶ前に辞められていた。面識はないのですが、凄い方だったとは聞かされていた。できたら、お会いして、話をしたかったです。ご冥福をお祈りいたします。

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2012年3月30日のニュース