中畑監督 青田昇氏墓参り「これで集中して臨める」

[ 2012年3月30日 06:00 ]

神戸市の霊園に眠る故青田昇氏の墓前に監督就任を報告する中畑監督

 DeNAの中畑監督が元巨人コーチの恩師・故青田昇氏(享年72)の墓参りを行い、開幕への決意を新たにした。この日早朝、大阪市内の選手宿舎から車で1時間以上かかる兵庫県の舞子に眠る故人(洗礼名=ヨセフ昇)の墓へ足を運んで献花。昨年12月には元巨人監督の故藤田元司氏(享年74)と元巨人コーチの故土井正三氏(享年67)にも監督就任の報告を済ませており「開幕を前に全ての恩師にあいさつができた。これで集中して臨める」と口元を引き締めた。

 巨人時代に飛躍の足掛かりをつかんだ79年秋、「地獄の伊東キャンプ」でヘッドコーチを務めていたのが青田氏。元大洋監督でもあり、自身の監督就任への思いを知っていた同氏を「表裏がない人。ああいう人間になりたい」と慕う指揮官は、けじめをつけてから最後の練習に向かった。

 決戦の地に到着するとチーム一番乗りでグラウンドに登場。開幕投手に指名した高崎がマウンドに向かうと、自らも赴いてゲキを飛ばした。開幕スタメンを「1、2番は左打者で機動力がある」「3番は右。決定力があるし状態がいい」などとヒントで発表。「新生DeNAはみんなでスタートしていく。結果の責任は俺が取るんだから、選手には伸び伸びやってほしいよ。去年より悪くなる要素はないし、すげえ楽しみ」。球界の話題をリードしてきた中畑DeNAが、いよいよ本番を迎える。

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