これがプロ 荒木 伝説の“秘技”で奪回目指す「引き出し増えるから練習」

[ 2012年3月28日 14:52 ]

 伝説の“秘技”で3年ぶりのゴールデングラブ賞奪回だ。中日・荒木がナゴヤドームでの練習中、二塁の守備位置で約30分間、バックトスを特訓。高木監督の現役時代の代名詞だった技を習得し、09年まで6年連続で獲得していたタイトルを取り返す。

 「簡単にできるものじゃないけど、引き出しが増えるから練習する」。ゴロを捕球したままの体勢で右手を後ろにひねるように送球する高等技術。マスターすれば、走者一塁時の二塁への送球時間が大幅に短縮できる。その「名人」と呼ばれた指揮官にノック時に歩み寄り、指導を仰いだ。

 OBの試合で高木監督が演じたのを見たという。「“これがプロ”と思った」。今季は3年ぶりに井端と守備位置を再交換し、遊撃から二塁に戻った。名手の系譜を受け継ぐ男が、開幕へ準備を整えた。

続きを表示

2012年3月28日のニュース