ダル紅白戦に“サプライズ”登板!異例の有料開催決定

[ 2012年3月25日 06:00 ]

ホーキンズ・ブルペンコーチ(左)、マダックス投手コーチ(右)の指導を受けるレンジャーズのダルビッシュ

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)がサプライズ市を動かした。23日(日本時間24日)、4度目の実戦となる25日(同26日)の紅白戦がキャンプ地本球場のサプライズ・スタジアムで有料試合として行われることが決定。

 異例の紅白戦開催をレ軍のジョン・ブレーク広報部長は「2球団がオープン戦で利用する球場で紅白戦を行うのは珍しい。(首脳陣はダルビッシュを)オープン戦の雰囲気の中で投げさせたいと。スコアボードもつけて本番に近い形でやる」と説明した。

 ダルビッシュは当初、同日に敵地で行うエンゼルスとのオープン戦登板が予定されていたが、首脳陣が公式戦を見据えて同地区のライバルから隠した。ただ鳴り物入りの右腕をマイナーが紅白戦を行う練習グラウンドで投げさせるわけにはいかない。オープン戦に近い環境で投げさせるため球団が動いた。

 当日、本球場は同じサプライズをキャンプ地にするロイヤルズが午後1時からブルワーズとオープン戦。そのためロ軍と交渉し、午前10時から2時間限定で本球場の使用許可をもらい、そのお返しにロ軍にはブ軍戦の入場券があれば紅白戦も観戦できる権利を与えた。ロ軍も売り上げ増を見越せるため快諾。大リーグ公式サイトなどで宣伝も始めた。

 通常の試合日の警備や交通整理が午前中から必要となったが、球団はサプライズ市に協力を要請。同広報部長は「既に市も許可を出してくれた。問題はない」と胸を張った。まさにダルによるダルのための試合だ。本人はこの日、2日連続でブルペン入り。変化球を中心に36球を投げ込んだ。何度もマイク・マダックス投手コーチが「イイネ!」と声を掛けるほど球は走っており、約2週間後の開幕に向けて、仕上がりは順調なようだ。

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2012年3月25日のニュース