ソフトバンク ヤフードーム買い取りへ…球場運営が自由に

[ 2012年3月24日 12:11 ]

 ソフトバンクは24日、傘下のプロ野球ソフトバンクホークスの本拠地「福岡ヤフージャパンドーム」(福岡市)をシンガポールの公社から月内に買い取ることで合意したと発表した。取得額は870億円。年間約50億円の使用料を支払わなくて済むほか、球場運営の自由度が高まり、ファンサービスなどを進めやすくなる。

 現在、ヤフードームを所有しているのはシンガポール政府投資公社(GIC)グループ。ソフトバンクは特別目的会社を通じ、複合商業施設「ホークスタウン」にあるドームを買い取ることで合意した。

 タウン内のホテル「ヒルトン福岡シーホーク」と商業施設「ホークスタウンモール」は引き続き、GICグループが保有するとみられる。

 ソフトバンクは2004年にプロ野球事業に参入。05年から30年間のヤフードーム利用契約を結んだ。07年からは、米ファンドからホークスタウンを取得したGIC側に対し、年間約50億円の使用料を支払ってきた。

 使用料負担に加え、改築の際にはGICの許可を得る必要があるなど制約があり、ソフトバンクはドームを買い取って球団と一体運営するのが望ましいと判断した。使用料分を有力選手の獲得などに充てることも可能になりそうだ。

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2012年3月24日のニュース