洲本 OB故阿久悠氏の歌で応援も…無念サヨナラ負け

[ 2012年3月24日 12:04 ]

10回裏、サヨナラ打を浴びた島垣(左から2人目)、大村(右端)の洲本バッテリー。右から2人目は生還した鳴門・後藤田

 選抜高校野球大会第3日は24日、甲子園球場で前日は雨のため順延となった1回戦を行い、第1試合で21世紀枠で26年ぶり3度目の出場の洲本(兵庫)は32年ぶり7度目の出場の鳴門(徳島)に延長10回、1―2のサヨナラ負けで涙をのんだ。21世紀枠の出場校が2008年に3校になってから、すべて初戦で敗退したのは初めて。

 洲本のスタンド応援は同校の卒業生で、2007年に亡くなった作詞家の阿久悠氏が歌詞を作った大会歌の「今ありて」や同校の第2応援歌の「未知に真赤な帆をはって」で盛り上がった。

 控え選手や保護者、同校OBで埋め尽くされた一塁側のアルプス席は「君の心に炎があれば風も真赤に染まるだろう」と第2応援歌の大合唱から始まった。同校職員で応援委員会の春田加織教諭は「阿久さんは甲子園に行って頑張ってほしいという思いで作ったが、歌う機会がなかった。一番歌うのにふさわしい曲」と感慨深げに話した。

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2012年3月24日のニュース