洲本 故阿久悠さんメドレーで“ヒット連発”だ!

[ 2012年3月24日 06:00 ]

室内で練習する洲本ナイン

 甲子園球場で行われる予定だった第84回センバツ高校野球大会第3日は23日、雨のため中止となり、1回戦3試合は24日に順延された。6校は甲子園の室内練習場で調整。第1試合で鳴門(徳島)と対戦する21世紀枠の洲本(兵庫)は、アルプス席から同校OBで作詞家、作家の故阿久悠さん(享年70)のヒットメドレーの後押しを受け、59年ぶりの甲子園勝利を狙う。

 背番号1の凄い奴(やつ)、を打ち崩す――。アルプス席から響くのは阿久悠さんのヒットメドレーだ。79~06年に、夏の甲子園を題材にスポニチ紙上で「甲子園の詩」を連載。高校野球を心から愛した先輩が生み出したヒット曲の数々が、ナインのヒット連発を後押しする。

 「狙いうち」「学園天国」「サウスポー」は、攻撃時に選手を鼓舞するように打ち鳴らされる。得点を挙げれば第2応援歌「未知に真赤な帆をはって」が登場。3回には大会歌「今ありて」がおごそかに流れる。これらは全て、同校OBの阿久悠さんの作品だ。天国から届く激励。ナインが燃えないわけがない。

 この日は兵庫県内の小・中・高で修了式があったため、当初は応援団は3500人だった。中止となり、土曜日の24日に延期となったことで「500人くらい増えるかもしれません」と同校関係者。アルプスを埋め尽くす大応援団が、往年の名曲とともに選手の奮闘を後押しする。

 仕切り直しの一戦へ、ナインはノックなどで最終調整。「雨天中止の影響はありません。(淡路)島の人たちの期待に応えられるよう、1勝して校歌を歌いたい」と谷口主将。試合後、天国へ向けて59年ぶりの「返歌」を贈ってみせる。

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2012年3月24日のニュース