中畑采配ズバリ!?実はバタバタ…渡辺直が結果でフォロー

[ 2012年3月23日 06:00 ]

<中・D>殊勲打の渡辺(右)と勝利を喜ぶ中畑監督

オープン戦 DeNA4-1中日

(3月22日 ナゴヤD)
 たかがオープン戦と侮るなかれ。昨季王者の中日を相手に本番モードで挑み圧勝。中畑監督の手応えは開幕が近づくにつれて増すばかりだ。

 「きょうはいいことが本当に多かった試合でした。きょうの勝ちを考えたら(シーズンでも)頑張れる。その手応えを感じました」

 今季初めてDH制を使わず、先発の小杉を9番の打順に入れるなど、シーズンを見据えた一戦。指揮官のタクトがさえた。ハイライトは1点リードの6回2死二、三塁。打者・黒羽根の場面で左の代打・北を送り込んだ。しかし、中日が鈴木から変則左腕の小林正にスイッチ。すると代打の代打で起用した渡辺直が中前へ2点適時打。続く左の代打・下園も投前内野安打でつなぐと、梶谷が右前適時打でこの回3点目を追加…。計算された選手起用がズバリ的中したかのように思える。

 しかし、中畑監督は「バタバタした雰囲気を選手がカバーしてくれた」とホッとした表情。実は小林正の登板に大慌て。右の代打を準備していなかった。それでも敬遠策もあると思い、バットすら振っていなかった渡辺直を起用。渡辺直も何とか結果を残し「心の準備はできてました」と胸を張った。

 何はともあれ、オープン戦10勝一番乗りで勝ち越しも決定。指揮官は「みんな頼もしく見えた。相手にも“変わってきた”という印象を与えたんじゃないかな」とチームの戦う姿勢を喜んだ。

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2012年3月23日のニュース